オステオパシーについて〜身体は繋がっている4~内臓編2

前回は、身体全体を診るといっても、人の身体は骨や筋肉だけではなく、内臓の位置や可動性が身体に影響を与え時に辛い症状として感じる場合があるというお話をしました。
今回もう一つの例は心臓です。これはある方の例というより、おおよそムチウチ症候群として相談される方々には大なり小なり共通しているように思います。
例えば日常生活の中で生じた「腰痛」といえば今まで、そしてこれからも述べていくように人それぞれ様々な誘因が考えられるのですが、ムチウチ症候群のように程度の差はあれ同じメカニズムで生じた外傷による症状は、その誘因にも共通性が見られると感じます。
もちろん、お一人お一人オステオパシー検査を丁寧に行うのですが、痛いのは首だとおっしゃっていても、結論から言うと問題は骨盤のある部分や心臓周辺にある事を感じます。
あまりマニアックには書きませんが心臓は四方八方から強く靭帯によって付着されていて、実は首からもつるされています。シートベルトによる慣性の法則によるショックでこうした場所に問題が出るのだと推測されるのですが、最終的な結果として症状は首に感じているという事だと思います。
なので、首をレントゲンで撮っても異常なしと言われ、その割には首の痛みが続いたり、ずっと後になってから辛い症状が出てきたりする、それはつまり本当に問題となっている構造の部分を修正出来ていないからだと思います。のどかでも上記のような部分をアプローチしてあげると首を触る前でも随分首のご症状が楽になったと言って頂けます。勿論、最終的に首を触る事はありますが繰り返すように、症状の誘因となっている一番大きなオステオパシー的問題からまずは施術を行います。だから当然、違う方は勿論、同じ方でも来られた際は施術を始める場所や方法は毎回異なります。
ムチウチの例に限らず、身体にメスが入っている方、盲腸の手術や帝王切開、その多外傷はその場でレントゲン上異常がなくても身体のつながりによって、時間を経て…、しかも離れた場所に…、症状となって現れる事があるのです。とても一般の方は想像しないですよね。
また、内臓は感情(エモーション)とも関係が深いです。臓器移植によって記憶や嗜好も移動してしまうというのはたまにテレビでもみますがありえる事です。詳細は省きますが身体というのは本当に不思議です。
さて、その他身体にはまだまだ色々な組織がありますが、今後血管、神経、頭蓋骨…そうしたところに症状の誘因が感じられた興味深い例をご紹介してオステオパシーの奥深さを少しでも理解するお役に立てたら良いかなと思います。

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